客観的で丁寧な人間観察と深い洞察力無くしては書き得ない卓越した人間関係指南書、と言ったらほめ過ぎだろうか? 事例が数多く、あらゆる人間の性格を熟知していなければ分析できないはずの内容は、リアルでわかり易い。主観的に理論を進めるタイプの専門家、心理学者も多いこの分野において、 ここまで客観性に徹した分析と、問題解決の為に望まれる対応の仕方を平易な言葉で説明している姿勢に著者の並々ならぬ力量を感じさせられる。 単なる上司と部下のショートストーリーとして読んでもおもしろい。 もちろん、実際の職場での人間関係の悩み解決のための指南書として役立てることができる 実践書でもあるのは言うまでもないだろう。
竜頭氏の本はいくつか読んでいますが、その中でもかなりライトに読める本だと思います。 簡単に説明ができないのがこのエニアグラムという学問。 ここまですっきりとまとめるにはかなりの労力を必要としたでしょう。 これだけでOK!というわけにはいきませんが、軽く興味を持たれた方には問題なく勧められる一冊になりそうです。 特にビジネス上での人間関係についてなにかしら思うところのある方は、是非一度この本を読んでいただきたいものです。 お勧めしたい理由はなぜか。それは実際にあった事例が盛りだくさんで入っているからです。 前半はどれだけ様々な性格があるのかを説き、後半は著者に寄せられた相談内容と解説。 この後半の事例がなんとも面白い。 これが本当に同じ人間なのだろうかという程、行動や考え方がバラエティに富んでいます。 「人の考えはこういう物だ」と自己の考えだけで解説された本よりも、 実際に起きた事を参考にどうすべきかを説いた本の方がより実践に役立つのではないでしょうか。 また、人の考え方や価値観の違いに驚かされると共に、その違いの面白さを感じ取れる事ができると思います。 もしかしたら、「ああ、いるわーこういう人」と思い当たる事例があるかもしれません。 自分を含め身近にいる人について、もっとよく知りたいと思わせてくれる一冊です。 より深くこの学問について知りたくなってしまった人は竜頭氏のHPを覗いてみると良いでしょう。 膨大な情報量に面食らうかもしれませんが、一度ハマるとなかなか抜け出せませんよ。
竜頭さんのエニアグラムは、奥が深すぎて1冊の本にまとめようとすると どうしても説明が簡略化されてしまうというか、簡単にタイプ判定しているように見えたり してしまうんじゃないか、と思います。また、一般向けの著書向けに簡単で面白い 読み物にする努力をせざるを得ないため、どうしても竜頭さんのエニアグラムを 描ききれないのではと思います。でも内容は本当に素晴らしく 真実を表しているものだと思います。 竜頭さんのHPでの内容を見ると理解できると思うのですが、決して 簡単にタイプ判定する人ではなく、むしろその逆で、かなり慎重に、そして正確に タイプ判定をする人だと思います。エニアグラムの内容も長年の経験と知識を凝縮した とても奥が深い内容となっています。と、いうよりあまりにも奥が深すぎて 理解することが難しいのでは、と思います。 また、真実を受け入れることはとても難しく、竜頭さんのエニアグラムは真実を 表しすぎているため拒絶反応を起こす方がいるのだと思います。 著書となると、どうしても大衆向けとなってしまうため 内容が薄くなってしまう感が否めませんが・・・それでも素晴らしい1冊です。 また、この本を買う前に竜頭さんのHPを覗いてみてみるのもいいかもしれません。 他のエニアグラム研究者と比べてみるのもいいと思います。 そうやってどのエニアグラムが真実を示しているのか、探すことが大切なの だと思います。
エニアグラムには昔から興味があって、いろいろ探しては、手に入る本は全て読んできました。文庫になってまた読んだり…。この本の著者の竜頭万里子さんは他の著者の方とタイプ毎の性格の解釈や説明がかなり違います。また決めつけもかなり多いです。ひとつの事例で性格を決めつけたり、芸能人のタイプも決めてあったり…本当に各人をテストしたのか?自分のイメージで勝手に決めつけていないか?という風に思います。…危険です…自分のタイプだってなかなか判断出来ないのに…。他人を決めつけるなんて…。(本の中の説明で、かなりの人間が2w1だというのも片寄り過ぎだと思います…。)エニアグラムは、まず自分を知り、他者を知るのに素晴らしい心理学、性格診断だと思っているので、とても残念です。初めてエニアグラムに触れる方がいるならば、出来れば他の著者の本を読んでほしい…と心から願っています。