松坂投手レッドソックスへ(今井直人)
パ・リーグからまたひとりスターがいなくなりました。ライバルのライオンズのエースがいなくなることは寂しいことで、倒し甲斐がなくなるのは楽しみが減ることになります。個人的にはメジャーには興味がないので、メジャー志向の選手に共感はできませんが、イチロー選手のように、日本で何年もトップの成績を残す人にとっては仕方のないことかも知れません。
というのが今までの考えでしたが、最近少し変わってきました。WBCでアメリカ戦での世紀の誤審を覆して世界一になって、明らかに日本の立場が変わったからです。
先日のアジアシリーズでも、台湾・韓国のWBC優勝の日本に勝つという本気さは伝わってきたし、今最盛期のメンバーが来日したメジャー選抜が、日本選抜に5連勝したのもWBCで世界一の日本を目標にしたからです。
メジャー相手に日本ハムよりも弱いメンバーで戦った日本のそこには、今までのように本気でメジャーに勝とうという意気込みはありませんでした。
松坂投手はもう日本を卒業です。ライオンズには若手が育つ基盤があり、必ず穴を埋める選手が出てきます。だから弱くなることもなく、またパ・リーグにはスターが育つ環境があるので大丈夫です。今は日本とアメリカの立場が逆転していく過程だと思うようになりました。
60億ばかりが報道されていますが、WBCのMVP日本人プレーヤーとして認められた証拠でしょう。1万円札で重さ600kg、高さ60m。1円玉にして世界3週半と、どんな例えをされても想像できない額です。どちらにしても松坂投手なら、怪物ぶりを発揮し野球以外を含めて十分それ以上の貢献をすることでしょう。
レッドソックスといえば、リーグ発足時からの伝統のあるチームで、東地区ではヤンキースと人気を二分しているライバルで、本拠地が変形していて、レフトには大きな塀‘グリーンモンスター’があり、昔ベーブルースを借金苦からヤンキースに放出したことから優勝できなくなった、ということを覚えました。
今回のことでチームがボストンにあること、そのボストンは寒い地域で東海岸のマサチューセッツ州にあること、そこにはマサチューセッツ工科大学・ハーバード大学があること、京都市と姉妹都市であることが分かっただけでも、十分な宣伝になるのでないでしょうか。
メジャー歴代最多勝のサイ・ヤングという投手がレッドソックスに在籍していた時がありました。今でもその功績が称えられサイヤング賞という賞があります。この投手が挙げた勝利が511勝。球団が交渉権獲得に提示した額が、5111万1111ドル11セントだそうです。
それぐらいの投手になって欲しいという表われでしょう。
60億で元が取れるとか、そういうことを気にしないアメリカ的発想で大好きです。
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